怪我は怖いが…

今、スクールの小学生クラスでは、版画の制作をしています。
だいたいの生徒さんはスクールの彫刻刀を使っていますが、自分の彫刻刀が有る人は、持参しても良い事になっています。
小学校の彫刻刀の中には、写真のようなガードが付いている物が多く有ります。
彫刻刀を使って制作する意味は多々有りますが、怪我をしないように注意して制作するようにする、注意力を育てる意味も大きいです。
注意力が散漫な生徒さんには、小さな怪我は、むしろ歓迎です。
アートスクールでも、彫刻刀を使う事で成長する生徒さんは多いです。
基本的なリスクに対する対処法を考え学ぶのです。
写真の彫刻刀は、怪我が減って、学校の先生は喜びますが、子供の成長の機会を奪うものです。
本末転倒です。
現代日本人の典型的なダメな思考です。
スクールでは、申し訳ありませんが、付属のガードは取り外して、『気を付けないと怪我をするよ!血が出て痛いよ!』と注意して使うことにしています。
子供たちの成長のため、ご理解とご協力をお願い致します。
なるべく怪我が無いように、注意して制作しております。

東戸塚アートスクール 鐵岩 隆